EMFM Meetup #1 所感 #EMFMM
ゆのんさん・広木さんパーソナリティエンジニアリングマネージャーのためのPodcast、EMFMの1万回もとい2万回再生記念の公開収録イベントEMFM Meetupに参加してきましたので、所感を残しておきます。
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前提
私は、EMではないです。今を時めく企業所属でもないです。
マネジメントって雑務と責任だけ増えて辛いものと思ってました。
でもいろんなマネージャーの在り方を知って、私もやってみたいと思う、さえないエンジニアです。
(広木さんの「東京中のEMが集まっている」という言がありましたが、本当に周りの方々を見ると「強い…エンジニアの展覧会か…という感でした)
EMFMを聞いたり、公開収録を聞いたりしても、実は「私なんもわかんない」というトレンド遅れの人間です。
今理解はできなくても、1エンジニアとして心に刺さったところだけ、抜粋します。
所感
豪華すぎるスポンサー
メルカリ:
会場提供(ちなみに、社で一番大きい会場だそうな(200人+結構な余裕あり))
椅子がデスク付きでPCをおくのに、とても助かった。
Forkwell:
食事スポンサー。季節柄、恵方巻大量デプロイでした。
リンクアンドモチベーション:
ドリンクスポンサー
先日はお世話になりました。
mixi:
デザートスポンサー
なかなかない概念。(by広木さん)
石井食品:
デザートスポンサー2
1meetupでこれだけのスポンサーがつくのは異例だろう。
それだけEM不足・よいEMの価値の高まりがうかがえる。
本編
メルカリがダイバーシティを重視するわけ
メルカリでは新卒をインドから採るなどのダイバーシティ採用戦略を進めている。
この背景として多様性に富んだ価値観でトライをしたほうが予想もしない、良い結果が出るのではという価値観がある。
トップダウンではなく、自然と良いものができる世界を理想としている。
そのほうが、イノベーションの頻度・速度が増すというUSでの名村さんの経験に基づく。
勿論、簡単なことではない。
価値観が違うことを前提に、それぞれの強みを生かしつつ1つにすることがEMに求められる。
例えば1on1のやりかた一つをとっても、日本であればどちらかというと相手の悩みを聞いて行動を促すような側面が大きいが、インドの方であれば、逆にやってもらいたいことを正確に要求する場として機能する。
マネージャー自身、常にやり方を模索し改善する必要性がある。
「信頼するけど信用しない」
チームの在り方として、相手に対する信頼はするけれど、成果に対しては確認できないうちは信用しない、といったニュアンスととらえました。
信頼
[名](スル)信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。「信頼できる人物」「両親の信頼にこたえる」「医学を信頼する」
出典 小学館/デジタル大辞泉信用
[名](スル)
1 確かなものと信じて受け入れること。「相手の言葉を信用する」
2 それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が与える、そのような評価。「信用を得る」「信用を失う」「信用の置けない人物」「店の信用に傷がつく」
3 現在の給付に対して、後日にその反対給付を行うことを認めること。当事者間に設定される債権・債務の関係。「信用貸付」
出典 小学館/デジタル大辞泉
確かに、辞書上の定義を見て、感覚的になるほどなあと思った。
相手がメンバーとして在ることに対して「信頼」するけれど、ビジネスとしてその成果についての「信用」は鵜呑みにすべきでないということだろう。
自チームを振り返ると、逆になりがちで「成果」に対して後になって、何でできてないんだとなりがちなので、この価値観を逆転させねばなと自戒も込めて認識した。
優秀なエンジニアとは
自分で意思決定ができること。
自由に意思決定をし、何かに挑戦してみて上手くいかなかったこと自体は仕方がない。
上手くいかなかったことをマネージャーがデータドリブンで判断することが大事。
カオスエンジニアリングの必要性
そもそもカオスエンジニアリングとは?
調べてみたところ、NetflixやCookpadが「カオスエンジニアリング」でやっていく宣言を出している。
今回の文脈ではシステム的方法論というより、エンジニア組織の在り方としての「カオスエンジニアリング」が議題に上がったと認識する。
一般的な優れたマネージャーがいる組織では、逆にその人への意依存・権限集中が起きやすい。
何かトラブルが起きた際に、徐々に「集中状態が良くない」と認知され、周辺への権限移譲がされていく。
しかしそうではなく、さらに上を目指すマネージャーとしては、「2~3年で自分がいなくても回るチーム」をつくるように、ふるまう必要があるのではないかと提起する。そうしないと、そのチームが進歩した・成長したというフェーズに入らず、停滞していることに他ならないからだ。即ち、チームの在り方自体がプロダクトやビジネスの成長のメルクマールとして認知しているということだろう。
「EMである自分がいなくても回るチーム」=「自分を首にできるチーム」を作ること、イコール個々人の多様な価値観と実行力に支えられたチームを作ることそれ自体が、カオスエンジニアリングでは、という提起と受け止めた。
コミュニケーションについて
例えば、最近大きく取り上げられがちな1on1。最終目標としてお互いが「アグリー」することが大事。
マネージャーとしてはビジネス上の要望と現時点のフェーズ、メンバとしては各人のファクトとレコメンド、そしてWILLを区別してすり合わせる必要がある。
例えば、メンバーがhogehogeのスペシャリストになりたいというWILLがあったとしても、ビジネスの要件にそぐわなければ、そのWILLはかなえられない。
その人が入りたてほやほやの人であれば、まずはそのスペシャリストになる道よりも、周辺知識を身に着けることが大事と判断される局面もある。
自分として、釘を刺されたようなコメントだった。
「〇〇になりたい」というゴール像があったからといって、すぐにそれ自体に携わることができるわけではない。
そこに向かうための道筋を一歩一歩進み、都度ファクトベースで証明する必要がある。
○○にすぐに近づけないことで焦りを感じる必要性はないのかなと、ちょっと自制した。
総括
本当に話が濃かったという小並みな感想になってしまった。
あらためて、EMFMの目的「EMの価値を伝えたい、面白みを伝えたい」という観点でいうと、自分も結構影響を受けていると思う。
自分の環境のマネージャー(EMとはいわないが)をみると、雑務もりもり責任マシマシという状態のものしか見ていなかったがために、マネージャーなんて嫌だなという感しかなかった。
だが、EMFMや書籍などにプロダクトやチームを成長させるための「役割」としてのEMという価値観を教えてもらえたからこそ、まだまだ実力不足ながらもこういうMeetupが楽しいな、行きたいなと思えるようになった。
改めて、EMFM2万再生(ちなみにイベント翌日に3万再生を突破しまった)おめでとうございます!
そして、EMFM応援団という応援システムができたこと、本当にうれしく思います。
耳からだと脳内処理が追い付かないからこそ、文字で追いかけられるのはありがたいなという気持ちでいっぱいです。
そして、現地でご挨拶させていただいた皆さま、ありがとうございました。またお会いしましょう!