価値観ババ抜きで自分を「発見」できるのか #devlove
本日参加してきた #devlove 主催イベント
に行ってきたので、その感想と私の「価値観」についてお話。
価値観ババ抜きとは
詳細は公式サイトに譲りますが、要するに
- 最終的に「価値観」が書かれたカード5枚を決める
- ババ抜きの要領でカードが循環する
- 「価値観」カードの取捨選択が悩ましい
「ババ抜き」を経て、自分の本当に大事な「価値観」が見えてくるという寸法だ。
イベントの流れ
OP DevLOVEの紹介等
アイスブレーク
「価値観」や「欲求」に関する前提のお話
「価値観ババ抜き」のルール
価値観ババ抜き
シェアワーク・内省振り返り
参加の動機
「カイゼン・ジャーニー」経由でDevLOVEを知ったが、どのイベントから行ったものか…
技術やアジャイル特化だと内容からの学びが不十分になりそうだし、開催場所が高円寺(ヴァル研)だと時間的に行けない…
などの理由からなかなか行けない状態だったが、ようやく行ける条件がそろうイベントかつエンジニアから見た自己探求のイベントという点で面白そうだったので、参加。
前提:価値観とは
今回の主題である「価値観」とは、以下の対比からあらわされる。
- 「強み」=得意なこと ←人に発見してもらえる
- 「価値観」=大切なもの ←発見しづらい
- 「興味・関心」=好きなもの ←自分でわかる
だから、本当は大切なはずなのに、日常の些事によって覆い隠されている価値観を「発見」することが今回の目的である。
感想
心理的安全性を高めるワーク
今回一緒になるチームメンバとの心理的安全性を高めるため、
- 「ここ3日で感謝したこと」
- 「実は私〇〇なんです」
を高速で共有しまくるワークと相手を承認する、拍手のワークから始まる。
ガチガチのSIerかつ大人数常駐世界にいる私からすると、まずこの時点で目からうろこ。
高速で回す=余計な「恥じらい」「戸惑い」を感じる前に、話さざるを得ない。
しかも、相手がどういう生活・感じ方をしているかを垣間見ることができる。
そして、相手を承認することが前提かつ共通認識なので、言葉を発する・聞くたびにものすごい快感を得られる。
なるほど、これがいいチームビルディングのきっかけなのか、と感心した。
自分のチームでは難しくても社内勉強会なら持ち帰れそうだ。
価値観ババ抜きの悩みどころ
本題に移る。
価値観ババ抜きは最初にランダム5枚→入れ替えしていく形である。
なお、価値観カードは47枚ほどあるそうで、重複はない。
カードを捨てることへの抵抗
5回の入れ替えが発生するのだが、最初のほうは明確に「これはちがう」といえる。
例えば、自分なら「チームワーク」は(大事じゃないとは言わないけれど)5本の指に入る価値観ではないな、等。
だが、捨てる時には「○○を手放します」と宣言をするルールとなっているため、非常にカオスかつ厳しい言葉を発せざるを得ないことがある。
Buzzワードは「私は宇宙を手放します」、私が実際やっていて言いにくかったのは「私は愛を手放します」。
ほしいカードが手に入らない
チームのメンバが自分の欲しいカードを持っていて、かつその人にとっても大事なカードであった場合、そのカードは「手に入らない」。
例えば、最初場に「自由」があり、ほしいなと思っていたが、別の方が先に取ってしまったため、今回のゲームではそのカードは手に入らなかった。
終盤戦の価値の洗練
終盤戦になるとある程度固まってくるがゆえに、捨てるのが難しくなってくる。
捨てる(人に取られる)と拾う(場から拾う)がセットであるが故に、要は場にあるカードで手持ちのカードよりも大事なものは何かという計算が行われる。
例えば、悩ましかった例として「知識」を捨てて「学び」を取るという選択をした時だ。
この計算をする際に①手持ちのカードから一番価値が低いものを何とか選び出し②場のカードからそのカードと交換できそうなカードを探し③そのカード言葉自体の定義を見返して最終判断をする、ことが必要になる。
何気なく、大事そうに普段使っている言葉のブラッシュアップと内省が自然と図られるわけだ。
今回の価値観ババ抜きの結果と意味づけ
今回の私の最後の5枚はこちら。
参考までに他のチームメンバー分も紹介 。私にとって、ほしいなと思えるカードが満載である。
※掲載許諾済み。ありがとうございます。
ちなみに、この見た目の配置にも意味があり、5枚が決定してから、価値の重さや意味づけを行う。その補足が黄色の付箋である。
ちなみに、私の「楽しさ」「創造」「情熱」「革新」「学び」をそれぞれ定義しなおすと
- 「楽しさ」:心の奥底からわくわくする状態
- 「創造」:自分の視点を変えることによって、世界を「創り直す」、あるいは、実際の変化を「造る」
- 「情熱」:心の底から成し遂げたいと思い続けられる活力、エネルギー
- 「革新」:世界を新しいフェーズに導く
- 「学び」:経験や知識等から自分なりに感じて、次に生かす
であり、自分にとって「楽しい」が動機であると同時に、楽しい世界を作りたい(「創造」)、そのことに「情熱」を燃やしたい。
そのために、不断の「学び」を続けて世の中を「革新」したいという意味合いである。1
「価値観」の振り返り
これで終わり…ではない。
最終的に一枚の紙を渡され、チームメンバーの価値観も含めて、大事な3つを選び、それらをどのように自らの課題に生かすか、というのが最後の振り返りである。
最後に選んだのは「楽しさ」「自由」「創造」である。
これは、私の場合はすんなりと決まった。
「楽しさ」「創造」は先述のとおりであるが、私にとって「自由」とは
- 世界から束縛されていない、同時に自分自身も過去や固定概念にとらわれていないで、目的のためにまっすぐである
と定義した。
そして、私にとっての課題とは、「楽しさ」が自分にとっても世界にとっても満たされてない状態で「つまらない(退屈、貢献感がない)」ことに追われてしまうことだ。
だから、私は楽しいことを追い求めたい、みんなが追い求められる世界を創りたい、それが無理という自他の固定概念から自由になりたい。
というのが、今日2019/1/21時点の私の「価値観」である。
「価値観ババ抜き」は役に立つか
少なからず、何となく大事そうに使われる言葉の取捨選択を通じて、その言葉にどういう意味を自分やチームメンバが抱いているか、今の自分にとって何は捨ててもよいと思えるかを、まざまざと実感する場になるだろう。
「言葉」に対して敏感であればある人ほど、やる価値が高いと考える。
また、そうでなくても、ほかの人の価値の定義を見ることで、「自分と人は違う生き物である」ことを実感する場にもなるだろう。だからこそ、様々な研修の場でも使われるというのに納得である。
で、私にとってどうだったかといえば、自分の価値観は何となく思っていたところに帰着したように思える。
最近の自己分析癖のおかげだろう。
だが、それ以上に一つの何気ない言葉をとっても、とらえ方が違うというところに大いなる学びがあったし、自らの言葉の定義をアップデートできたところに面白みを感じた。
たとえば、「楽しい」と「面白い」の差、なぜ私にとって「楽しい」が重要なのかといえば、「楽しい」というのは自分の内側から湧いてくるような状態に対して、「面白い」は外的要因によって感じるもの、と何となく認識していたからだ。それをチームメンバの価値を通して、自分の考え方を「発見」できた。
これこそが、価値の「発見」であり、自己の「発見」ではなかろうか。
四方山話
ちなみにこの価値観ババ抜きはチームビルディングの最初のフェーズとしても非常に有効だそうだ。
このゲームをするときの自分の状況によっても、毎回違う「価値観」を選ぶ可能性が高く、複数回やるのも有効だそうな。
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ダイマになるが、私の「価値観」は成し遂げたいam ep.4でも、語っているのでぜひ聞いていただければと。近しいことを話している。↩