hekitter's log

エモいエンジニアが幸せ世界を目指します

プロメアに2時間だけください、ほんと。

久しぶりなのに、真面目に書くことがふっとんじゃった。

TRIGGER新作劇場映画のプロメアについて語ります。 ただのオタクの早口で読み飛ばしてください。

promare-movie.com

ちなみに私はTRIGGERチームがまだガイナックスだったころの『天元突破グレンラガン』でアニメに走った口です。
グレラガ好きは見たほうがいい。マジで。
キルラキル好きも見たほうがいい。
普段アニメなんか知らねーよって人も、まいにちつれーわって人も見たほうがいい。 そして私は、リロがすきです。リロかわいい。

なぜプロメアを見るか

普段映画なんて正直全く見ないし、言うほどアニオタではない私が、なぜプロメアを見るかというと、「今石監督×中島脚本」だからですね。
アニメ界の細かいことは知らないのでなんですが、端的に言えば、感性というか性癖的なものが一致したアニメ監督と舞台作家が組んだ、最高に面白いエンタメを見せてくれるんですよね。アニメでもドラマでも虚構の物語って全くの「虚構」であることはありえなくって、どこかで現実・人間社会への示唆やメッセージ性というのがあると思うんですよね。でも、このタッグの作品は、(メッセージが全くないとはこれっぽっちも思わないけれど、それ以上に)「俺たちの考えた最高に面白い話」を好きに作ってる感があるんですよね。 昨今考えさせるような作品が多いだけに、ポジティブに頭空っぽに見れて、ああ面白かったって言えるのが、このタッグのいいとこですね。
それをささえるのが、写実に寄らない、ちょっとアメコミにもちかいような、でありながらガイナらしい動きまくる作画。まさにアニメだからこそできる絵作り、色彩。

アニメだからこその世界観

私のポリシーじゃないんですが、アニメってアニメだからこそできることをしてほしいってのがちょっとあります。
最近はCGだのあれやこれやで実写でも、大規模にドーンみたいなことやれるじゃないですか。人間の感情表現それ自体だったら俳優が直接やるほうが、伝わりやすいとは思いますよ。でも、アニメだからこそとれる絵だとか、カタルシスだとか、そういうのが好きなんですよね。
で、TRIGGERって何となくですけど、そこにこだわっているような気はしますね。ロボットモノなんかは最たるところですし。
人名とか、ここぞという時の字幕演出とか、あれがいいんですよね。割と情報過多だからこそ、あれがきいてきますし、物語を阻害するどころか、物語観を深めているというか。
脚本の中島さんも普段は劇団の脚本家です。(1回新感線は見に行きたいんだけれど、、、チケットほしい、、、人気だもん、、、)放映するアニメーションだと、12話とか24話あるから、どうしても緩急って必要だと思うんですよね。まあ、ほかのアニメより圧倒的に急ばっかりですけど。で、今回映画ってことで、だいたい舞台と同じような時間じゃないですか。ずっと急、と思いきや意外とそうでもない。ホーム時間に近いからこそのまたテレビアニメとは違う緩急なんですよね。(TRIGGER経由で中島さんをしったなら、劇団新感線の蛮幽鬼を見たほうがいい、ほんと面白いし中の人でああなるほどとなる。)世界観重視でも人間模様重視でもない、魂の熱さなんですよ、あれが。

中の人のイメージとのマッチ

大体において、有名人が声優をやるのってあんまりいい思い出ってないのですよね。
でも、上手いんですよね、TRIGGERというか中島さんというか。普段から芝居を通して、理解がある人をちゃんと呼んでるんですよね。グレンラガンの時から。でも、決してその俳優さんの顔が出てくるわけじゃないんですよね。
今回で言えば、堺さんって目が細めで善人っぽいけど裏がある人って期待するじゃないですか。グレイって、その路線ど真ん中じゃないですか。 でもグレイはグレイという強大で危うい善性の上に成り立つキャラで、堺雅人のやってるキャラっていう認識じゃないんですよね。

過去作とのリンクが熱い

前知識あんまりなしでみました。
でも、ポスター絵だけは知ってましたよ。
どう見ても、第一印象のガロってカミナじゃないですか。ガロほどのシンクロ感はないけど、リオって皐月様のような高潔さをぱっと見感じるじゃないですか。私も正直ちょっと怖かったんですよ。カミナはカミナだし、でもなんでそれに近いキャラをわざわざ主役にするのって(ついでににそこまでやるなら中の人も…って思うやん)。
たしかに、グレンラガンイムズというか、熱血属性はありますよ。でも、これはグレンラガンではありえなかった物語なんですよ。カミナみたいな「兄貴」ではないし、カミナほど幼くなくてむしろ、成熟している。そのキャラの哲学それ自体が物語の根底にある。
リオはそれこそカリスマ性が高いけれど、むしろ幼い危うさがあるんですよね。かわいい。主張はガンジー

そして、周辺キャラの中の人が憎いですよね。
カミナ・ヴィラル→バーニッシュ
流子・皐月→グレイ配下
生徒会四天王(猿投山はヴィラルだけど)→バーニングレスキュー
もはや意図的だし中の人wwだけど、それが嫌じゃないんですよ。たぶん舞台みたいな中の人込みでの面白みがあるから。

音楽がストレートによい

私、基本女性ボーカル好きです。特にアニメBGMでの、啼きの女性ボーカルって好きなんですよ。一番は攻殻機動隊菅野よう子さんのあのBGMのイメージ。
今回、ドはまりでしたね。各勢力ごとにBGMがあって(好き)、それが各勢力のイメージに合ってて、特にバーニッシュのテーマがいいんですよね、孤高で理解されない感じ。サントラでないんですかね・・・?って、出てるやん。買うか。

ホント、もう一回は見に行きたい。できれば爆音上映とか、応援上映とかでかつ、環境のいいとこで見たいし、私も滅殺開墾ビームしたいし、あの意味の分からんアクションの作画をもう一回見たいし、ピンクの炎に焼かれたい。何ならプロメティックエンジンになりたい。