hekitter's log

エモいエンジニアが幸せ世界を目指します

へきったー 2018 の振り返り

あけましておめでとうございます。
今年も楽しくやっていきますので、よろしくお願いします。

新年ですので、某LTで本当に話したかったことをでっかく話すことで、パァっと上げていきましょう。
去年、3か月とはいえ目に見える「アウトプット」をやり始めたことで、自分の夢・野望みたいなものがみえてきました。
当記事では前編として、去年の心境の振り返りを中心にあれこれ語りましょう。

昔の私

この世界に来る前の私のさらに何年か前、人生かけていたモノからの「裏切り」にあい、私は世の中と自分に対する絶望と不安から、ほぼ引きこもっていた時期があります。
大学も卒業せず、就職する勇気もなく、実家に戻ることも怖くて、一日中布団にこもり、何とか起き上がってコンビニに行っては食べ物をしこたま買うだけ、お風呂に入ることさえも億劫。
外部の接触点といえばPCでニコニコ動画をみるくらい。
たまに知人に誘われて飲んだりする時だけなんとか身を繕うものの、何者にもなる覚悟も勇気もない自分が悲しくて、ひたすらに我が身を呪っていました。

ほんのちょっと前までの私

なんやかんやあっての心境の変化と、大卒カードを切ることで何とか就職にこぎつけました。
自信喪失気味だっただけに、逆に「ガンガン行くモード」「目立たなきゃ」という思いで新人研修・配属に臨みました。
自分なんかに何ができるんだろう、そう思っていたけれど、少なくとも今の環境では「できる」人扱いされる。
相対している顧客・ユーザに対してどれだけ自分の身からサービスを提供できるかを真剣に考えていただけなのに。
逆に、「大人」の適当さ・どんなに長く勤めていても同じような「炎上」「苦境」「説法」を繰り返すばかりの毎日にどこかで飽き飽きしながらも、打開策も何もわからず、自分もいつしかその「沼」に嵌りかけていました。
会社で成果を出すという「アウトプット」が自分の身を削る行為にしか思えず、どこかでセーブしていました。「エンジニア」にもなれない自分から逃亡して、また別の「なにか」になればいいかな、そろそろ潮時かな、そう思っていました。

転機

「潮時かな」と思う一方で、実は心は少しずつ「前向き」になりかけていました。
少なくとも現職だったら「なんとかできる」という自信・SideMから学んだ「遅くはない」「可能性は無限大」という無意識の刷り込みエネルギー・社内で非常識なまでに「活動」する人との出会いetcetc。
1年前くらいからちょっとずつ、外部のセミナーみたいなものに参加してみようとしたりなど、「兆し」はありました。

そんなおりに知った「技術書典5」。もともと同人活動にあこがれを抱いていたヲタクとして、「技術同人ってどんなのだろう」という興味関心から、行こうかなと思っていました。
だが、当日ふたを開けてみると「待機列がヤバい」との情報。「なら、あとで通販等で買えるものだけでいいか」と思っていました。でも、自分の「何か」が「今日行かないと後悔するぞ」と囁き、夕方3時半くらいに突撃。売り切れも多かったものの、その会場の熱さに圧倒されました。「技術」は何にもわからないけれど、楽しそうなことはわかる。言葉の一つ一つが何を言っているのやらという感じでしたが、それでもあわあわとしながらもお目当ての本を数冊手にし、会場を去りました。

翌日くらいから読み始めて気づいたのです。
「幸せに働いてもいいのか」「自分のことを発信してもいいのか」「環境の罠にはまっていたのか」と。
そもそも、自分の言葉で根本的な打開策を生み出すに至らなかったことから、何かを発信するほどの「人望」も「経験」もないから、どうせ何を言っても意味ないだろう。そんな「諦め」を根底に持ち続けていた自分にとって目からうろこでした。
曲がりなりにも、読書量はそこそこ多かったはずなのに、なぜ響いたのか。それは「同人」の力です。
「圧倒的に何かを成し遂げたような著名人」ではなく「一般の人(と当時は思っていた)」が心からの発信をしているからこそ、自分も何かしたい、この世界を見たい、と思えたのだと思います。

へきったーのアウトプットはじめ

技術書典に勇気づけられ、そのままTwitterアカウントの作成と本の感想を書いてみることから始めました。
すると、何の垣根もなく反応・つながりができるではありませんか。
一気にハードルが下がったがために、自分の心の奥底に眠っていた願いがちょっとずつ浮かび上がってきて、即実行するスタイルになっていきました。
* 勉強会=Twitterで知り合った外部の人たちと会って話したい
* LT=人前で何かしゃべってみたい
* イベント=自分の力で、人としゃべってみたい
* noteやブログ=もしかしたら誰かの役に立てるのかもしれない

「やる」こと自体が目的だったこともあり、
「やりたい」→「アウトプット」→「達成」→「フィードバックのおまけ付き」→「次のやりたい」...
とどんどん世界が楽しいものに見えてきました。
逆に、「制約の多い」会社の世界がつまらないものに見えてきて、業務外の時間が生きがいになったのです。

「勢い任せ」の限界と希望

「アウトプット」を続けていると、自分の中のエネルギー切れがどんどん見えつつあるのが分かりました。
要は、今できる「アウトプット」はあくまで、昔の私の人生の焼き直し、それのアウトプットを始めたてで「新鮮」なうちはいいけれど、あくまで手を変え品を変えて「伝えよう」としているだけなので、どこかで息切れが来ます。
アドベントカレンダー6本という無茶もしかり、LT2本目も然りです。
だから、新たな段階に進むための「インプット」を増やさなければいけないというのは、自明の理です。
どういう「インプット」がいいの?ここに「どうしたらいいのかわからない」という壁がありました。

でも、アウトプットをひねり出してきたからこその「収穫」が自然と次の風を呼び込んでいたのです。
即ち、「アウトプット」が自然と、過去の振り返りになっていたのではないか、そう思います。
そうしたアウトプット自体が自分の「願い」を形にする「手段」になっていたのではとも思います。 昔、自分を呪っていたがゆえに真っ当に評価も振り返りもせずに、ふたをかぶせていた弱い自分を必死に掘り返したからこそ、「自分ってこういう人になりたいのか」とか、各種フィードバックから「こういう場面なら自分を生かせる道があるかもしれない」という気付きがあったのです。

前編はこのあたりにして、次回後編で現時点での私の野望と夢と今年の目標にうつりましょう。